代表例として、結婚式は『大安』の日に、葬儀は『仏滅』『友引』の日を避ける、等です。
宝くじ売り場には、『本日は大安』と書いて、購買をあおっています。
ほかには『丙午(ひのえうま)』の迷信があります。
前回の丙午の年は1966年でしたが、この年の出生数は当時の平均より極端に少なかったそうです。
少ないといいながら、生まれた女性がいますから、迷信を信じない人もいたのでしょう。
最近の壁掛けカレンダには、『大安』『仏滅』『友引』などが記載されていないものがあります。
私は、それらを気にしませんが、書いてないと物足りなくは思います。
以前ですが、あるコンピュータメーカーのカレンダに、それらが記載されていました。
時代の最先端のコンピュータでも、科学以外の力が気になるのでしょうか。
ずいぶんと前ですが、コンピュータを導入する時に、神主にお祓いを依頼する企業がありました。
お祓いをしないと、コンピュータの故障が多くなるといわれていました。
当時のコンピュータのハードウェアは、現在に比べると信頼性がやや低かったことが原因かも知れません。
ハードウェアの信頼性は向上しましたが、ソフトウェアの信頼性も向上したかどうかは、はなはだ疑問です。
5年前の某メガバンクでのシステムトラブルは、まだ記憶にあります。
ところが、最近もある銀行のシステム統合でトラブルがありました。
本稼動前に行っておくべきテストの漏れがトラブルの原因のひとつといわれています。
他人のことは悪くいえないのですが、『のど元過ぎれば』なのでしょう。
1941年(昭和16年)5月31日、当時の内務省が『迷信暦』の発売を禁止しました。
『迷信暦』とは、大安・仏滅などの日の縁起や暦に附随する迷信などを記載した暦ですが、当時は権力による取締りの対象になったのです。
6ヶ月後には太平洋戦争が始まりますから、国内の引き締めのためかも知れません。
または迷信という『民間信仰』は『天皇制』とは相容れないと考えたエライ人がいたのでしょうか。