台湾南部の大都市、高雄の郊外に仏教教団の本部があります。
この教団は台湾だけでなく、世界中の主要都市に支部、道場を持っています。
日本では、
東京、
大阪、
福岡にあります。
この教団の開祖は、1927年、
中国本土の江蘇省揚州に生まれました。
長江下流域の肥沃な穀倉地帯です。
開祖は若くして出家し、1949年、台湾へ移りました。
そして60年近く、自ら創設した教団を台湾有数の宗教教団とし、中国、台湾の政界も無視できない力となっています。
『東京別院』とは別に、富士五湖のひとつの湖岸にも広大な敷地を持つ施設があります。
なにぶんにも
東京都内では、広い敷地の確保が困難ですから、大きな式典、法会、会合を行うには東京都内の施設では不十分です。
この施設で、先月の29日、30日に重要な式典が行われました。
29日が『五戒』を受ける式、30日が『功徳主会』です。
『五戒』とは仏教徒が守るべき『五つの戒律』で、『殺生戒』『邪淫戒』などです。
私は信者の一人として、その五戒を受けるため、妻と東京から訪れた次第です。
『五戒』を授けるのが、当年81歳ながら、まだまだ壮健な開祖です。
翌日の『功徳主会』の『功徳主』とは、財政面などで教団を支える人々で、私も妻とともに、その一人です。
『功徳主会』の会場に現われた開祖の後の人物の顔を見て、私は非常に驚きました。
最初に見たとき、現総統の馬英九氏が現われたと思いました。
しかし、台湾の政党の代表者の国民党主席であればともかく、台湾の国家元首である総統として日本を訪問することは不可能です。
それがわかっていても、馬英九氏と見間違えるほど、そっくりでした。
その人物は、『
台北文化代表処』の代表である馮寄台(ひょうきたい)氏です。
1946年、台湾・高雄の生まれです。
本年3月の政権交代で、新任の代表に就任しました。
ご承知のように、日本と台湾は国交がありませんから、『民間団体』である『台北文化代表処』が大使館の役割を持っています。
民間であっても、政権の影響を強く受けています。
そのトップの肩書を『代表』でなく『大使』と呼ぶ人々もいます。
『大使』の隣には『前立法委員』が座りました。
『立法委員』とは日本でいえば、衆議院議員です。
これだけで、政治と宗教のつながりを云々するのは、早計、早飲み込みかも知れません。
開祖の話では
通訳がつきましたが、『大使閣下』の挨拶は通訳されませんでした。
はて、なぜなのかな、まさか日本人に聞かせたくない内容であったのか、でも
中国語に堪能な日本人もいるのには、、、、いろいろ考えてしまいました。
後で妻に聞くと、「日本へは
単身赴任であること、母に富士山を見せたい」等でした。
わざわざ、通訳するほどのことではないと、通訳の法師(年配の女性)は判断したのでしょう。